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「よそもん」の功罪

「よそもん」の功罪
地域づくりを進めるには「すぐれもの」「バカもの」「よそもん」の3人が必要と言われてきた。今では欠かせない存在として位置づけられている。とはいっても「すぐれもの(地域で力を持っている人)」が吼えても誰もついていかず、「バカもの(地域のことが大好きで、地域のことをがむしゃらに取り組んでいる人)」が走り回ると阻害したり、「よそもん(外部から地域を補佐する有識者)」の意見を地元が聞かなかったりで、うまく機能していないことも少なくない。それよりもまず、この3人が地域にいないので、形ばかりの地域づくりが目につく。 「よそもん」は県の観光審議会などで観光の方向性を決めたり活性化する際に加わっていることが多い。が、この場合の「よそもん」は肩書きで集められており、地域の現場の第一線で頑張る人たちの代弁者になりえていない。人物重視ではなく肩書きで選んでいるからだ。 大学で観光学を教える学者が観光の現場を知らずに学生に教えているのもどうかと思うが、「よそもん」の発言が観光行政の方向性を決めるのだから、罪は大きい。 恐れ多い肩書きを持つ「よそもん」が、各地の観光の現場をぐしゃぐしゃにしている例は少なくないのだ、と指摘しておきたい。 (トラベルニュースat 12年10月10日号)
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